GX志向型住宅とは、地球温暖化対策として政府が推進する、高い省エネ性能と脱炭素化を目指した住宅です。
GX志向型住宅の導入は、光熱費の削減や快適な住環境の実現だけでなく、地球環境への貢献にもつながります。
しかし、その高い性能基準を満たすためには、建築コストや設備の導入など、クリアすべき課題も存在します。
この記事では、GX志向型住宅の概要から、満たすべき条件、利用可能な補助金制度、そして注意点までを詳しく解説します。
▼この記事でわかること
- GX志向型住宅とは
- GX志向型住宅の補助金制度
- GX志向型住宅の条件
- ZEHや長期優良住宅との違い
- GX志向型住宅の注意点
フォームライトSLは、現場発泡させる吹き付けウレタンフォームです。壁の中を隙間なく断熱材で充填できるため、快適な居住空間を作り出すことができます。
フォームライトSLの特徴は以下の通りです。
- 優れたコストパフォーマンス
- ランニングコストが経済的
- 断熱工事と気密工事を同時対応できるため工期はおよそ2日間
断熱材選びに迷われている方は、ぜひ詳細が記載されたカタログをダウンロードしてみてください。
目次
GX志向型住宅とは
GX志向型住宅とは、断熱性能やエネルギー消費効率において、既存の住宅よりも一段と高い基準を満たす住宅を指します。
GX志向型住宅の核となるのは、高い断熱性能と、太陽光発電などの再生可能エネルギーの積極的な利用です。これにより、年間を通じて快適な室内環境を維持しながら、光熱費の削減も実現することができます。
具体的には、以下の条件を満たす住宅をGX志向型住宅と呼びます。
- 断熱等性能等級6以上
- 再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率が35%以上
- 再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率が100%以上
- 高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入
また、GX志向型住宅にすることで、最大160万円の補助金が受けられる制度もあります。
GX志向型住宅の補助金制度
GX志向型住宅の建設や購入を検討する際には、補助金制度の利用が可能です。
特に「子育てグリーン住宅支援事」では、1戸あたり160万円の補助金が支給されます。
子育てグリーン住宅支援事業
子育てグリーン住宅支援事業は、GX志向型住宅の新築やリフォームを支援する補助金です。子育て世代だけでなく、すべての世帯が対象となります。
1戸あたり160万円の補助金が支給されます。
補助金の申請は、工事や販売を行う業者が行います。業者は、事務局に事業者登録をする必要があり、交付された補助金を工事発注者に還元する仕組みです。
子育てグリーン住宅支援事業を利用することで、経済的な負担を軽減しながら、環境に優しい住まいを実現できます。
GX志向型住宅の条件
GX志向型住宅として認定されるためには、以下の4つの条件をすべて満たす必要があります。
▼GX志向型住宅の条件
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条件①|断熱等性能等級6以上
断熱等性能等級とは住宅の断熱性能を示す指標で、7段階あります。
等級6は、現行の省エネ基準よりも高い断熱性能を意味し、外気温の影響を受けにくい快適な室内環境を実現します。これにより、冷暖房の使用頻度を減らし、エネルギー消費量を削減することが可能です。
等級が高いほど、断熱性能が高く、より少ないエネルギーで快適な室内環境を維持できることを示します。
特に、日本の夏は高温多湿、冬は低温という気候条件を持つため、年間を通して快適な住環境にするには高い断熱性能が不可欠です。
断熱性能を高めることは、光熱費の削減だけでなく、結露の防止やヒートショックのリスク低減にもつながります。
条件②|再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率が35%以上
一次エネルギー消費量とは、住宅で使用されるエネルギーの総量を指します。この条件では、太陽光発電などの再生可能エネルギーを除いたエネルギー消費量を基準値から35%以上削減することが求められます。
これは、高い断熱性能や省エネ性能の高い設備を導入することで達成されます。
具体的には、高効率のエアコンや給湯器、LED照明などの省エネ設備を導入することや、住宅の設計段階から日射や通風を考慮した設計を行うことなどが挙げられます。
条件③|再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率が100%以上
この条件は、太陽光発電などで得られる再生可能エネルギーを含めた一次エネルギー消費量が、基準値よりも100%以上削減されることを意味します。
つまり、住宅で使用するエネルギーよりも、太陽光発電などで生み出すエネルギーの方が多い状態を目指します。
この条件を達成するためには、太陽光発電システムの設置だけでなく、蓄電池の導入などが重要となります。これらの技術を組み合わせることで、住宅は「エネルギーを消費する」場所から「エネルギーを生み出す」場所へと変わります。
条件④|高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入
HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)とは、家庭内のエネルギー消費を最適化するためのシステムです。
HEMSを導入することで、太陽光発電の状況や蓄電池の残量、家電製品の消費電力などをリアルタイムで把握し、効率的なエネルギー管理が可能になります。
HEMSは、スマートフォンやタブレットなどで操作できるものが多く、外出先からでも家電製品のオンオフを切り替えたり、エネルギー消費量をチェックしたりできます。
これにより、無駄なエネルギー消費を抑え、より効率的なエネルギー利用が可能となります。
また、HEMSは、太陽光発電システムや蓄電池と連携することで、災害時の非常用電源としても活用できます。
停電時でも、太陽光発電で発電した電力や蓄電池に蓄えられた電力を使用することで、最低限の生活を維持することが可能です。
ZEHや長期優良住宅との違い
GX志向型住宅と似たような住宅として、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や長期優良住宅があります。
それぞれの特徴は、以下の表の通りです。
住宅の種類 |
特徴 |
GX志向型住宅 |
高い断熱性能と再生可能エネルギーの活用により、エネルギー消費量を大幅に削減 |
ZEH |
年間の一次エネルギー消費量を正味でゼロとすることを目指す住宅 |
長期優良住宅 |
耐震性や耐久性、省エネ性能などに優れた、長期にわたって快適に住める住宅 |
GX志向型住宅は、ZEHよりも高い省エネ性能を求められる点が特徴です。
また、長期優良住宅は、省エネ性能だけでなく、耐震性や耐久性など、住宅の性能全般にわたって高い基準を満たす必要があります。
ZEHは、年間の一次エネルギー消費量を正味(ネット)でゼロとすることを目指す住宅です。高い断熱性能と省エネ設備、太陽光発電などの再生可能エネルギーを組み合わせることで実現します。
GX志向型住宅もZEHと同様に高い省エネ性能を求められますが、より一層エネルギー消費量の削減に重点を置いています。
それぞれの違いを理解することで、自身のライフスタイルや価値観に合った住宅を選ぶことができるでしょう。
GX志向型住宅の注意点
GX志向型住宅は、環境に優しく、快適な住まいですが、注意すべき点もあります。
▼GX志向型住宅の注意点
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注意点①|初期費用がかかる
GX志向型住宅は、高い断熱性能や省エネ設備、太陽光発電システムなどを導入するため、初期費用が比較的高くなる傾向があります。
初期費用が高くなる主な要因としては、高性能な断熱材や窓、高効率の給湯器やエアコンなどの設備導入費用が挙げられます。また、太陽光発電システムや蓄電池の導入も、初期費用を押し上げる要因となります。
しかし、これらの設備は長期的に見れば光熱費の削減に大きく貢献します。特に、太陽光発電システムは、自家消費だけでなく余剰電力を売電することで収入を得ることも可能です。
また、GX志向型住宅には、国や地方自治体によるさまざまな補助金制度が用意されています。これらの制度を上手く活用することで、初期費用を大幅に削減できる可能性があります。
注意点②|住宅の立地によっては対象にならない
GX志向型住宅は、土砂災害特別警戒区域や災害危険区域などの特定の地域では対象にならないため注意が必要です。
また、日射量が少ない地域や、周辺に高い建物が多い地域では、GX志向型住宅のメリットを十分に得られない可能性があります。
立地条件によっては、GX志向型住宅のメリットを十分に得られない可能性があることを理解しておきましょう。
注意点③|太陽光パネルの設置が必要
GX志向型住宅の条件には、太陽光発電システムの設置が含まれます。そのため、屋根の形状や向きによっては、太陽光パネルの設置が難しい場合があります。
太陽光パネルの設置に適した屋根の形状としては、南向きで傾斜があるものが挙げられます。これにより、効率的に太陽光を捉え、発電量を最大化できます。
一方、北向きの屋根や、傾斜が少ない屋根、複雑な形状の屋根などは、太陽光パネルの設置に適さない場合があります。また、屋根の面積が狭い場合も、十分な発電量を確保できない可能性があるため注意が必要です。
フォームライトSLは、現場発泡させる吹き付けウレタンフォームです。壁の中を隙間なく断熱材で充填できるため、快適な居住空間を作り出すことができます。
フォームライトSLの特徴は以下の通りです。
- 優れたコストパフォーマンス
- ランニングコストが経済的
- 断熱工事と気密工事を同時対応できるため工期はおよそ2日間
断熱材選びに迷われている方は、ぜひ詳細が記載されたカタログをダウンロードしてみてください。
まとめ
GX志向型住宅は、高い省エネ性能と快適な居住環境を両立する次世代の住まいです。
初期費用や立地条件など、注意すべき点もありますが、環境への貢献や光熱費の削減など、多くのメリットがあります。
GX志向型住宅の条件では、断熱等級6以上が定められています。
フォームライトSLは、断熱等級の最高水準である等級7に対応しているため、GX志向型住宅を検討している方はお気軽にご相談ください。