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断熱材 2024.10.1

断熱材と結露の関係とは?|原因や対策を徹底解説

冬になると、「窓ガラスがびしょ濡れ」「結露でカビが生えた」なんてことはありませんか?

結論から言うと、結露を防ぐには断熱材の存在が鍵になります。結露は建物の老朽化につながるだけでなく、健康被害にもつながるため対策しなければなりません。

今回の記事では、結露の原因と対策、結露を防ぐ断熱材の選び方やおすすめの断熱材まで幅広くご紹介します。

▼この記事でわかること

  • 結露が発生する原因
  • 結露が起きやすい季節
  • 結露が人や建物に与える影響
  • 結露を防ぐ「結露計算」とは
  • 結露防止におすすめな断熱材の選び方
  • 結露を防ぐ断熱材の種類
  • 結露防止におすすめなメーカー断熱材
  • 断熱材以外で出来る結露防止対策

 

高性能な断熱材を選び、換気や除湿などの対策も組み合わせることで、結露を防ぎ、より快適に暮らしましょう。

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断熱材と結露の関係性とは?

住宅における結露は建物の劣化や健康被害を引き起こす可能性があるため、工夫して対策をしなければなりません。結露は断熱材と密接な関係があり、適切な断熱材選びと施工が結露防止に繋がります。

断熱材は、住宅の内部と外部の温度差を小さくすることで、快適な室内環境を保つ役割を果たします。しかし、断熱が不十分な場合、または断熱材の施工が適切でない場合は、結露が発生しやすくなります。

結露は、暖かい空気が冷たい表面に触れることで、空気中の水分が水滴となる現象です。

断熱材が適切に機能していれば、室内の暖かい空気が外気に触れることを防ぎ、結露の発生を抑えることができるのです。

断熱材に結露が発生する原因

結露は、私たちの身近な場所で頻繁に起こる現象です。例えば、冷たい飲み物を注いだグラスの表面に水滴がつくのも結露の1種です。

結露が発生するメカニズムは、空気中に含まれる水蒸気量が関係しています。空気は温度によって含むことのできる水蒸気量が異なり、温度が高いほど多くの水蒸気を含むことができます。暖かい空気は多くの水蒸気を含んでいますが、この空気が冷やされると、含むことのできる水蒸気量が減少します。そして、余分な水蒸気は水へと変化し、それが結露として現れるのです。

住宅における結露も、この原理に基づいて発生します。冬場、暖房などで暖められた室内の空気が窓ガラスや壁などの冷たい表面に触れると、空気中の水蒸気が冷やされて結露が発生します。

断熱材に発生する結露の種類

結露には、大きく分けて「表面結露」と「内部結露」の2種類があります。ここからは、それぞれの特徴をご紹介します。

  • 「表面結露」
  • 「内部結露」

 

「表面結露」

 

表面結露は窓ガラスや壁などの表面に発生する結露で、目に見えるため発見しやすく、比較的対処しやすいと言われています。

「内部結露」

 

内部結露は壁体内や断熱材内部など目に見えない場所に発生する結露です。発見が難しく、放置すると建物の構造に深刻なダメージを与える可能性があります。

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断熱材に結露が発生しやすい季節

断熱材に結露が発生しやすい季節は、主に冬と夏の2つの時期がありますが、それぞれの季節によって発生原因が異なります。ここからは、それぞれの季節の結露についてご紹介します。

  • 季節①|冬型結露
  • 季節②|夏型結露

 

季節①|冬型結露

 

冬型結露は、室内の暖かい空気が、外気によって冷やされた窓や壁に触れることで発生します。冬は暖房を使用するため、室内の温度と湿度は高くなりやすく、外気温との差が大きくなり、結露が発生しやすくなるのです。

特に、断熱性能が低い窓や断熱材の施工が不十分な壁で発生しやすくなるので、使用する断熱材は性能が高いものを選びましょう。

季節②|夏型結露(逆転結露)

 

一般的に結露と聞くと、冬の寒い時期に窓ガラスに水滴が付く現象をイメージする方が多いでしょう。しかし、実は夏にも結露は発生します。それが「夏型結露」です。

夏型結露は、高温多湿な外気が冷房によって冷やされた壁や天井に触れることで発生します。夏は、湿度の高い空気が室内に入り込みやすく、冷房によって壁や天井の温度が下がると結露が発生しやすくなるのです。冬型と真逆の状態で結露が発生するので「逆転結露」とも呼ばれています。

夏型結露は目に見えない壁の中や断熱材内部で発生するため発見が難しく、放置すると建物の構造に深刻なダメージを与える可能性があります。

夏型結露も、冬型結露と同様に断熱性能の高い窓や断熱材を活用することで軽減できるため、断熱材選びは慎重に行いましょう。

断熱材に結露が発生することによる影響

断熱材に結露が発生すると、住宅の寿命や住人の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

▼断熱材に結露が発生することによる影響

  • 影響①|カビによる健康被害
  • 影響②|木材の腐敗
  • 影響③|断熱材の断熱性能を下げてしまう

 

それでは、それぞれの影響について詳しく見ていきましょう。

影響①|カビによる健康被害

 

結露によって発生した湿気は、カビの繁殖を促進します。カビはアレルギーや呼吸器疾患などの健康被害を引き起こす可能性があり、特に小さなお子様や高齢者にとっては深刻な問題となります。カビの胞子は空気中に浮遊し、それを吸い込むことで健康被害が生じる可能性があるのです。さらに、カビは見た目の悪化や悪臭の原因にもなります。

近年、住宅の高気密化が進み、カビの発生リスクが高まっています。気密性の高い住宅は、断熱性が高く冷暖房効率が良いというメリットがある一方で、湿気がこもりやすくカビが発生しやすい環境になりがちです。適切な換気や除湿対策を行わないと、健康被害につながる可能性があるため注意しましょう。

影響②|木材の腐敗

 

結露によって木材が長時間湿った状態になると、木材腐朽菌が繁殖し木材が腐敗する可能性があります。木材の腐敗は建物の構造強度を低下させ、最悪の場合には倒壊などの危険性も高まるため注意しましょう。

木材は住宅の構造を支える重要な要素であるため、腐敗によって強度が低下すると、住宅全体の安全性が損なわれる可能性があります。

また、木材の腐敗は建物の寿命を縮めるだけでなく、シロアリの発生を誘発する可能性もあります。シロアリは木材を食い荒らし建物の構造をさらに弱体化させるため、早期発見と対策が必要です。

影響③|断熱材の断熱性能を下げてしまう

 

断熱材に結露が発生すると、断熱材自体が水分を含んでしまい断熱性能が低下する可能性があります。断熱性能が低下すると、光熱費の増加や室内環境の悪化に繋がります。

断熱材は、住宅の内部と外部の温度差を小さくすることで、快適な室内環境を保つ役割を果たします。しかし、結露によって断熱性能が低下するとその効果が十分に発揮されず、暖房効率が悪くなったり、冷房効率が悪くなったりする可能性があるのです。

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結露を未然に防ぐためには「結露計算」が必須

結露を未然に防ぐためには、建築時に「結露計算」を行うことが重要です。結露計算とは、

  • 住宅の断熱性能
  • 気密性
  • 地域の気候条件など

 

を考慮して、結露が発生する可能性を予測する計算です。

結露計算を行うことで、適切な断熱材の選定や施工方法を判断することができます。特に、高断熱・高気密住宅を建てる場合は、結露計算が不可欠です。結露計算は専門的な知識と経験が必要なため、建築士や住宅専門家に依頼することをおすすめします。

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結露防止におすすめな断熱材の選び方

結露防止に効果的な断熱材を選ぶ際には、以下の3つのポイントを考慮しましょう。

▼結露防止におすすめな断熱材の選び方

  • 選び方①|場所によって断熱材の種類を変える
  • 選び方②|長年使うものなので高性能なものを選ぶ
  • 選び方③|隙間なく断熱材を埋める「吹付断熱材」

 

それでは、選び方のポイントについて詳しく見ていきましょう。

選び方①|場所によって断熱材の種類を変える

 

断熱材には様々な種類があり、それぞれ特徴が異なるため、使用する場所によって最適な断熱材を選ぶことが重要です。

例えば、壁には硬質ウレタンフォーム、天井にはグラスウール、床下にはポリスチレンフォームなど、場所に合わせて断熱材を使い分けることで、より効果的に結露を防ぐことができます。

それぞれの断熱材の特徴を理解し、適切な場所に適切な断熱材を使用することで、結露の発生リスクを低減することができます。

選び方②|長年使うものなので高性能なものを選ぶ

 

断熱材は1度施工すると交換が難しい箇所もあるため、長期的な視点で選ぶことが重要です。

初期費用を抑えるために低価格な断熱材を選ぶのではなく、断熱性能が高く耐久性にも優れた断熱材を選ぶことで、長期的に見てコストパフォーマンスが向上し快適な住環境を維持することができます。

高性能な断熱材は初期費用が高くなる場合もありますが、光熱費の削減や住宅の寿命延長につながるため、長い目で見ると経済的にもメリットがあります。

選び方③|隙間なく断熱材を埋める「吹付断熱材」

 

断熱材の施工不良は、結露発生の大きな原因の1つです。隙間なく断熱材を充填できる「吹付断熱材」は、施工不良のリスクを低減し、結露防止に効果的と言われています。

特に、複雑な形状の箇所や細かい隙間が多い箇所には、吹付断熱材がおすすめです。

吹付断熱材は、現場で発泡させるため、どんな形状の場所にも隙間なく密着させることができます。これにより、断熱欠損を防ぎ、結露の発生リスクを大幅に低減することができます。

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結露を防ぐ断熱材の種類

結露を防ぐために有効な断熱材には、以下のような種類があります。

▼結露を防ぐ断熱材の種類

  • 種類①|硬質ウレタンフォーム
  • 種類②|セルロースファイバー
  • 種類③|ポリスチレンフォーム

 

それでは、断熱材の種類について詳しく見ていきましょう。

種類①|硬質ウレタンフォーム

 

硬質ウレタンフォームはポリウレタン樹脂に発泡剤を加えたもので、水や湿気が侵入しにくく結露しにくい断熱材です。

現場で発泡させる方法もあるため、隙間なく充填することができ施工不良のリスクも低減できます。壁や天井にしっかりと密着するため、断熱材と構造材の間に隙間ができにくく、断熱効果を高めることができる点も魅力的なポイントです。

例えば、当社の「フォームライトSL」シリーズでは、フォームライトSL-100は硬質ウレタンフォームA種3Hに該当するため、防湿層の設置が原則となりますが、条件付き(内部結露計算で無結露判定)で不要となります。

一方、フォームライトSL-50αは硬質ウレタンフォームA種1Hに該当するため、防湿層の設置が不要です。

種類②|セルロースファイバー

 

セルロースファイバーは、新聞紙や段ボール、おがくずなどの天然木質系原料を綿状にした物で、吸放湿性のある断熱材です。

吹付ける方法で施工するので、断熱材と構造材の間に隙間ができにくく高い気密性を確保できます。

また、ホウ酸や硫酸アンモニウムを加えており、難燃性や防虫効果が高い点も魅力的なポイントです。

種類③|ポリスチレンフォーム

 

ポリスチレンフォームは、安価で施工性が高く床下や基礎断熱などに広く使用されている断熱材です。水に強く、軽量で扱いやすいという特徴もあります。

さらに、ポリスチレンフォームは、シロアリや腐朽菌に強いという特徴もあり、長期的な耐久性が期待できます。その一方で、製品にもよりますが熱に弱い傾向があるため注意が必要です。

結露防止におすすめなメーカー断熱材なら「フォームライトSL」

結露しにくい断熱材をお探しの方は、「フォームライトSL」を活用してみてはいかがでしょうか?

フォームライトSLは、ウレタンフォーム内のほとんどが空気でできた断熱材「マシュマロ断熱」を採用しており、高気密・高断熱な住宅を実現しています。

  • 優れたコストパフォーマンス
  • ランニングコストがとても経済的
  • 断熱工事と気密工事を同時対応できるため工期はおよそ2日間

 

といった特徴も兼ね備えており、結露も防止できるため、断熱材選びで悩んでいる方はぜひご活用ください。

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断熱材以外で出来る結露防止対策

断熱材の適切な選定と施工は結露防止の基礎となりますが、それだけでは万全とは言えません。日常生活における工夫も、結露対策として非常に重要です。

▼断熱材以外で出来る結露防止対策

  • 対策①|換気をしっかり行う
  • 対策②|室温を上げすぎない
  • 対策③|除湿機能を活用する

 

それでは、それぞれの対策について詳しく見ていきましょう。

対策①|換気をしっかり行う

 

冬は暖房の使用、夏は外気の湿度の高さから室内に湿気がこもりやすくなるため、こまめな換気が重要です。

定期的に窓を開け、空気の入れ替えを行うことで結露を防ぐことができます。特に、キッチン、浴室、洗濯物を干す部屋など、湿気が発生しやすい場所は重点的に換気を行いましょう。

夏場は外気の湿度が高いため、換気を行う際は除湿器などを活用し、室内の湿度を下げる工夫も必要です。窓を開ける際は、2ヶ所以上の窓を開けて空気の通り道を作るようにしましょう。1ヶ所だけ開けても空気の流れが悪く、効率的な換気ができないため注意が必要です。

対策②|室温を上げすぎない

 

室温が高いほど空気中に含むことのできる水蒸気量が増えるため、結露が発生しやすくなります。特に冬場は、暖房の設定温度を適切に調整し、室温を上げすぎないように注意しましょう。

暖房の設定温度は、20度前後を目安に調整することがおすすめです。厚着をする、暖かい飲み物を飲む、断熱性の高いカーテンを使用するなど、暖房の設定温度を上げずに暖かく過ごしてみましょう。

また、夏場は冷房の設定温度を低くしすぎると、壁や天井の温度が下がり、結露が発生しやすくなるため注意が必要です。冷房の設定温度は、外気温との差が大きくなりすぎないように適切に調整しましょう。

対策③|除湿機能を活用する

 

除湿器やエアコンの除湿機能を活用することで、室内の湿度を下げ、結露の発生を抑えることができます。特に、梅雨の時期や夏場は湿度が高くなりやすいので積極的に除湿機能を活用しましょう。

エアコンの除湿機能を使用することで、室温と湿度を同時にコントロールできます。クローゼットや押し入れなど、換気がしにくい場所には除湿剤を設置することも有効です。

また、エアコンのフィルターにホコリが溜まると、除湿効率が低下するだけでなくカビの発生源になる可能性があるので、定期的にフィルターを掃除しましょう。

まとめ

今回の記事では、結露の原因と対策、結露を防ぐ断熱材の選び方やおすすめの断熱材まで幅広くご紹介しました。

結露は、冬に起こるイメージがありますが、実は夏場にも発生します。特に夏場の場合、目には見えない内部結露が起こりやすいため注意が必要です。

結露を防ぐには、断熱性能の高い断熱材を選ぶことが鍵となります。初期費用を抑えようとして効果の低い断熱材を選んでしまうと、将来的に後悔することになるため注意しましょう。

 

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