断熱材には数多くの種類があるため、住宅などを建てる際にどれにするか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
断熱材はそれぞれに特徴があり、費用対効果を考慮して選ぶ必要があります。
今回の記事では、断熱材の特徴や価格帯を一覧で比較してご紹介します。断熱材選びで気を付けるべきポイントも解説しますので、断熱材選びでお困りの方はぜひ最後までご覧ください。
▼この記事でわかる内容
- 断熱材の特徴や価格帯を一覧で比較
- 断熱材選びで気を付けるべきポイント
フォームライトSLは、現場発泡させる吹き付けウレタンフォームです。壁の中を隙間なく断熱材で充填できるため、快適な居住空間を作り出すことができます。
フォームライトSLの特徴は以下の通りです。
- 優れたコストパフォーマンス
- ランニングコストが経済的
- 断熱工事と気密工事を同時対応できるため工期はおよそ2日間
断熱材選びに迷われている方は、ぜひ詳細が記載されたカタログをダウンロードしてみてください。
目次
断熱材の特徴や価格帯を一覧で比較
住宅の断熱性能は、快適な暮らしを送る上で非常に重要です。断熱材にはさまざまな種類があるため、特徴を理解した上で適切なものを選ばなければなりません。ここからは、代表的な8つの断熱材を比較します。
名称 |
ジャンル |
説明 |
価格帯 |
ウレタンフォーム |
発泡プラスチック系 |
ポリウレタン樹脂を発泡させてつくる断熱材 |
やや高め |
ポリスチレンフォーム |
発泡プラスチック系 |
ポリスチレン樹脂を発泡させた断熱材 |
やや高め |
フェノールフォーム |
発泡プラスチック系 |
フェノール樹脂に発泡剤や硬化剤を加えた断熱材 |
かなり高め |
グラスウール |
無機繊維系 |
ガラス繊維を綿状にした断熱材 |
安め |
ロックウール |
無機繊維系 |
鉱物などを溶かして繊維状にした断熱材 |
安め |
セルロースファイバー |
木質繊維系 |
新聞紙や段ボール、おがくずなどの天然木質系原料を使用した断熱材 |
やや高め |
羊毛 |
天然素材系 |
原料となる羊毛に防虫処理を施した断熱材 |
高め |
炭化コルク |
天然素材系 |
ワインなどのコルクの端材を活用して炭化させた断熱材 |
高め |
断熱材①|発泡プラスチック系
発泡プラスチック系断熱材は、軽量で加工しやすく、高い断熱性能を持つことが特徴です。代表的な種類としては、ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、フェノールフォームなどがあります。
ウレタンフォーム
ウレタンフォームは、ポリウレタン樹脂を発泡させてつくる断熱材です。現場吹付け硬質ウレタンフォームと、ボード状の硬質ウレタンフォームがあります。
現場吹付け硬質ウレタンフォームは現場で吹き付けるため、建物の形状に合わせて自由に施工できます。そのため、隙間ができにくく、高い気密性を確保できます。
ボード状の硬質ウレタンフォームは、工場で生産されるため現場での加工が必要です。
ウレタンフォームの価格帯は他の断熱材と比較してやや高めですが、断熱性能が高くおすすめです。
ポリスチレンフォーム
ポリスチレンフォームは、ポリスチレン樹脂を発泡させた断熱材です。軽量で加工しやすいといった特徴があります。
住宅の壁や屋根などに広く使われていますが、熱に弱い点には注意が必要です。
ポリスチレンフォームには、ビーズ法ポリスチレンフォームと、押出法ポリスチレンフォームがあります。ビーズ法ポリスチレンフォームはビーズ状のポリスチレンを型に入れて成形したもので、押出法ポリスチレンフォームはポリスチレンを押し出して成形したものです。
価格帯は、発泡プラスチック系の中では比較的安価ですが、無機繊維系の断熱材に比べるとやや高めです。
フェノールフォーム
フェノールフォームは、フェノール樹脂に発泡剤や硬化剤を加えた断熱材です。熱を帯びると硬化する特徴があります。高い断熱性能を持ち、建物の外側で熱を遮断する外張り工法に多く使用されます。
他の断熱材と比較して価格がかなり高いため、予算を考慮した上で選択する必要があります。
断熱材②|無機繊維系
無機繊維系断熱材は、ガラスや岩石などを原料とした断熱材です。代表的な種類としては、グラスウール、ロックウールなどがあります。
グラスウール
グラスウールは、多くの木造住宅で使われているガラス繊維を綿状にした断熱材です。ガラスを高温で溶かし、髪の毛よりも細い繊維を綿状にしたものです。
グラスウールは、繊維内部に湿気が侵入すると断熱性能が著しく低下します。そのため、通常は気密フィルムで包んで湿気を遮断しますが、施工時にタッカーなどで留める際、このフィルムが損傷してしまうケースが少なくありません。グラスウールを使用する際は、適切な防湿対策が必要です。
価格帯は比較的安価で、手が届きやすい断熱材と言えます。
ロックウール
ロックウールは、岩石などを溶かして繊維状にした断熱材です。基本的に、グラスウールと似た特徴を持っています。
燃えにくく、熱に強い素材なので安心して使用できます。価格帯は比較的安価ですが、グラスウールと比べるとやや高めです。
断熱材③|木質繊維系
木質繊維系断熱材は、セルロースファイバーなどが代表的です。調湿効果があり、快適な室内環境を維持するのに役立ちます。
セルロースファイバー
セルロースファイバーは、新聞紙や段ボール、おがくずなどの天然木質系原料を使用した断熱材です。自然素材を原料としているため、環境負荷が低いことが特徴です。
木質なので虫食いなどが気になる点ですが、ホウ酸や硫酸アンモニウムを加え、難燃性や防虫効果を高めているため安心して使用できます。
セルロースファイバーは形がないため、吹き込み施工をした際に隙間から材料が落ちてしまい気密性が低くなるといったデメリットもあります。
他の断熱材と比較して、価格帯はやや高めです。
断熱材④|天然素材系
天然素材系断熱材は、羊毛や炭化コルクなどが代表的です。自然素材を原料としており、環境負荷が低いことが特徴です。
羊毛
原料となる羊毛に防虫処理を施した断熱材です。羊毛は、繊維の間に大量の空気を含んでいます。
優れた断熱性、調湿性を持ち、快適な室内環境を維持するのに役立ちます。価格帯は他の断熱材と比較してかなり高いです。
炭化コルク
炭化コルクは、ワインなどのコルクの端材を活用して炭化させた断熱材です。断熱性、調湿性に優れていることが特徴です。
他の断熱材と比較して価格は高めなので、予算を考慮して選択する必要があります。
断熱材選びで気を付けるべきポイント
断熱材選びは、快適な住環境や省エネに大きく影響します。ここからは、断熱材選びで気を付けるべきポイントを3つご紹介します。
▼断熱材選びで気を付けるべきポイント
- ポイント①|断熱等級が高いものを選ぶ
- ポイント②|施工箇所に合わせて断熱材を選ぶ
- ポイント③|正しい知識を持った工務店に相談する
ポイント①|断熱等級が高いものを選ぶ
住宅の断熱性能は、断熱等級で評価されます。等級が高いほど断熱性能が高く、冷暖房費の削減に繋がります。
2025年4月から省エネの観点で建築基準法が改正されることで、住宅建設の基準が大幅に見直され、これまでの最高等級であった等級4が最低等級になります。また、断熱等級5から7が新設され、さらに高い断熱性能が求められます。
2030年からは等級5が最低等級になると言われており、断熱性能の高い断熱材を選ぶことが求められます。
断熱等級については以下の記事でも紹介しておりますので参考にしてみてください。
▼関連記事
断熱等級4が最低基準に|2025年4月施工の省エネ義務化の仕様基準を解説。
ポイント②|施工箇所に合わせて断熱材を選ぶ
住宅の断熱性能を最大限に引き出すためには、施工箇所に最適な断熱材を選ぶことが重要です。適切な断熱材を選ぶことで、住宅全体の断熱効果を高め、快適な住環境を実現することができます。
例えば、湿気の多い場所では、防湿性、透湿性に優れた断熱材を選び、結露を防ぐことが重要です。
断熱材を選ぶ際には断熱材メーカーに相談し、住宅の状況や予算に合わせたアドバイスを受けると良いでしょう。
ポイント③|正しい知識を持った工務店に相談する
断熱材の性能を最大限に引き出すためには、正しい施工が不可欠です。施工は専門的な知識や技術が必要となるため、正しい知識を持った工務店に依頼しましょう。
特に吹付け断熱の場合は高い施工力が必要なため、実績や評判などを比較検討することをおすすめします。
断熱材を選ぶなら「フォームライトSL」がおすすめ
フォームライトSLは、現場発泡させるウレタンフォームです。壁の中を隙間なく断熱材で充填できるため、隙間ができず快適な居住空間を作り出すことができます。
断熱等級の最高水準である7等級に対応しており、省エネ性・耐久性・静音性に優れた住宅を実現することが可能です。
また、フォームライトSLの施工は、高い技術を有したマイスター認定施工店が対応するため、安心できる点も魅力的なポイントと言えます。断熱工事と気密工事を同時対応でき、工期はおよそ2日間と短いことも魅力です。
断熱材選びに迷われている方は、ぜひ詳細が記載されたカタログをダウンロードしてみてください。
まとめ
今回の記事では、断熱材の特徴や価格帯を一覧で比較して紹介しました。
適切な断熱材を選ぶことで、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるだけでなく、光熱費の削減にもつながります。断熱材にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴や価格帯も異なるため、本記事を参考に自分に合った断熱材を選びましょう。
断熱材選びに迷われている方は、カタログをダウンロードできるので、ぜひチェックしてみてください。